美容液はエンターテイメント?
「肌の奥深くまで美容成分が浸透する」というのは、化粧品の宣伝文句として、よく目にする表現です。
そして必ずと言っていいほど「肌の奥深く」という宣伝文句の横には「*ただし角層まで」という注意書きがあります。
この角層(角質層とも言う)は肌の一番外側の部分で、その薄さは0.02mm。
サランラップなどの食品用ラップフィルムと同じ薄さです。
ですから、肌の奥深くまで浸透というのは大袈裟な表現であり、実際は、ほぼ浸透しません。
敏感肌や乾燥肌の方には、肌に刺激を与える「美容液を塗る」という行為は、お勧めできません。
でも、化粧品売り場に行けば、星の数ほどの美容液があります。
なぜなのか?
美容液とは一種のエンターテイメントなのではないか?と、僕は思っています。
SNSや雑誌で目にする「あの女優やインフルエンサーが使っていること」
浸透はしないけど「貴重な美容成分が入っていること」
パッケージのデザイン、使用感、香り
などなど。
僕自身、健康に良いとはいえないけれど、食べて楽しい「甘いケーキ」や「アルコール」を口にすることがあります。
ただし「エンタメなのに、医療や薬のように宣伝されていること」は、気になっています。