日焼け止めで肌を乾燥させないために。
まだ5月なのに夏の日差しを感じる日が多くなりました。
朝のメイクの時、なんらかの日焼け止めを使う方もいらっしゃると思います。
お客様からの質問で、日焼け止めを使うと肌が乾燥するので困るというメールを頂いたことがあります。
その原因は、日焼け止めに使われる成分の質と量に関係があるのです。
最近販売されている日焼け止めのほとんどは、紫外線を防ぐ強さが非常に高く、「SPF50+ PA++++」のように数値を強調していて、さらに白浮きしないことを売りにしています。
紫外線を防ぐ成分には2種類あります。
1. 紫外線撹乱(かくらん)剤
酸化亜鉛、酸化チタンなどの金属の粉を塗ることで紫外線を反射します。
肌には負担が少ないのですが、金属は粒が大きいため、白浮きしやすいという欠点があります。
また、成分に硬さがあるためドロッした使用感に。
2. 紫外線吸収剤
肌の上で紫外線を吸収して化学反応を起こし、主に熱など別のエネ不ギーに変えて拡散することで、紫外線をブロックします。
メトキシケイヒ酸オクチル(あるいはメトキシケイヒ酸エチルヘキシル)、ジメチルPABAオクチル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンなどの成分が使われています。
これらの成分は溶かして日焼け止めに入れるため、白浮きがしにくく、ジェルやローション、スプレーなど様々な商品を作ることができます。
使用感が水に近いものを好む方が多いので、現在はこの紫外線吸収剤が日焼け止めの成分の主流となっています。
ということは、肌の上で化学反応を起こし、熱を持ったり、乾燥や赤みの原因になる事が多いんです。
特に「SPF50+ PA++++」のような商品は、紫外線吸収剤が大量に配合されているので、肌の乾燥とダメージが深刻です。
真夏の海ではなく、日常に使うものであれば「SPF30 PA++」くらいのもので充分です。
それ以外の紫外線対策、日傘、帽子、サングラスなどを身に着けたほうが、肌に負担なく日焼けを防げます。
ちなみに、我が家のラグビーをする長男くんが、夏に使う日焼け止めは
これくらいの数値です。成分を見ると紫外線吸収剤が主ですが、数値が低いと成分濃度も低いので肌へのダメージは抑えられます。
子供用ですが、僕や奥さんも使うことがあります。
肌に優しい日焼け止め、当社も研究していますので「これだっ!」というのができれば発売したいと思います。